DAIICHI KEIRI SEMINAR 第一経理ゼミナール
今回のテーマ
今、中小企業がSNSを
取り入れる理由とは?
第一経理ゼミナールとは、
第一経理グループPR委員会メンバーが、
日々お客様と接する中でお聞きした、
お客様が今知りたいこと、気になることをクローズアップ。
解決のための本2冊をお客様に代わって
読み比べ + 勉強会を行い、ブックレビューします。
第二回目のテーマは「今、中小企業がSNSを取り入れる理由とは?」。工夫を凝らしたSNSの投稿で人気を得て、知名度アップや売上を大きくのばしている中小企業が増えています。それをまさに実現した中小企業・大京警備保障社長 櫻井 大輔氏の「なぜ、人と仕事に困っているのにSNSを始めないんですか?」を取上げます。開始からわずか2年ほどでTikTok(ティックトック)のフォロワー150万人を突破するに至った経緯などを見てみましょう。
『なぜ、人と仕事に困っているのに SNSを始めないんですか?』 「人が足りない!」「商品・サービスが売れない!」中小企業の生存戦略において、もはや必須となったSNSの活用術を解説
慢性的な人手不足に悩む大京警備保障㈱代表取締役社長の櫻井 大輔氏がさまざまなSNSに取り組み、なかでもTikTokに注力。バズるための投稿内容を模索し、約2年で150万人のフォロワーを獲得。巨額な広告宣伝費をかけなくても、会社の存在が「認知」されることで、いまだかつてない求職応募者が! 中小企業の生存戦略において、SNSの活用はもはや必須事項。経営者が本気になれば、企業SNSであらゆる課題を解決できると解く。櫻井氏の成功体験をベースに、SNSのハードルを下げてくれる一冊です。
TikTok(ティックトック)とは…
1分~最長10分までのショート動画SNS。ダンス動画やお笑いなどが人気で、特に10代~20代の若い世代に瞬く間に浸透。新卒などの採用、企業の認知向上のために、企業アカウントが増加中。
<プロフィール>
大京警備保障株式会社
代表取締役社長 櫻井 大輔 氏
東京都生まれ。幼少時に父が蒸発し、高校卒業後に警備会社でのアルバイトを経て、メールオペレーター、ウェブデザイナーを経験。警備会社の社長となっていた父と再会し、28歳で大京警備保障に入社。父の死後、31歳で事業承継し会社の立て直しを決意。福利厚生の充実、IT化の促進とともに SNSにチャレンジ。警備業界では活発でなかった SNSを駆使し、ブランディングを行う。 2022年5月現在、210万フォロワーを誇る。
いいね!
スマホを手放さない若者にアプローチする
最適なツールがTikTok
今の若者にとって、もはやテレビよりも慣れ親しんでいるのがSNSです。四六時中スマホを手放さない若者にアプローチする方法として、こんなに適したツールは無いと思います。
いいね! SNSでの認知向上が、採用活動のスタートライン!
就活が売り手市場の中、求職者に社名すら知られていない会社は存在していないも同義で、採用活動のスタートラインにも立てていないことがよくわかりました。若者たちが就活において重視しているのは、仕事内容や待遇面だけではなく、SNSから垣間見えるその会社の色や社風なのです。
まあまあ。
楽しんでやることが大切。
そうでなければつらい作業になってしまう……
SNSは継続性が大事なので、楽しめなければつらい作業。「若手社員に任せる」は絶対NG!も耳の痛い言葉。また、演者の顔出しや「バズる」と「炎上」が紙一重などのリスクがあることも忘れてはいけません。
まあまあ。 実例がもっとあれば、イメージがしやすくなる
TwitterやLINEなど、それぞれのSNSを活用している代表的な会社の紹介があると、SNS毎の特徴がよりイメージがしやすくなると感じました。
まあまあ。 同じことをやろうとしたら、一工夫が必要です
この本を読んで、自社で同じことをやるというノウハウ本ではありません。この会社の細かな実践例やその考え方を通して、自社のことを考える本なのです。 SNSの直接的な利用方法を求めている方には向きません。
テーマのまとめ
具体的なアドバイスが、背中を押してくれる!
流行に沿った投稿内容や、求人につなげる発信方法など、他業種の例も交えた具体的なアドバイスも紹介しています。一歩を踏み出せない経営者の背中を押してくれる一冊だと思います。
リクルート、人材育成を考えるときに手に取ってほしい
これから若い人材を必要としている会社や、最近入社した若手社員を理解していきたい社長、そんなお客様に手にとっていただきたい一冊です。
今回のひとこと
本書に出てきたテーマ等や感想について、おじさん世代と若者世代とで話し合ってお互いの物事の捉え方や考えを共有することができたら良いかと思います。
SNSを始めてすぐに売上が伸びていくというものではありません。まずは会社の知名度を上げて、人材集めや、自社の存在を広く知ってもらうことが目的になると思います。その目的を達成した時には SNSを広く理解して、独自の利用方法を見つけられたということになるでしょう。